年明け1/3-1/13臨時休業のお知らせ。

例年より暖かい冬といわれていますが、今日の大阪はグッと冷え込んできました。令和元年残り僅かの師走の時候、いかがお過ごしでしょうか。
1月3日から1月13日まで、大陸渡航のため臨時休業いたします。ご不便をおかけいたしますがなにとぞご了承いただければと思います。

今年は何かと多忙で、新しい商品の企画も文房四寶の研究も滞りがちだったことを反省しております。特に渡航回数と期間がここ10年で一番少なかったように思えます。
思い起こせば開店から10年を経過し、文房四寶の世界も様変わりしてまいりました。さらにさかのぼること20年前は、古典的趣味世界で遊ぶ、という事がまだしも理解されやすい時代だったと思い起こされます。それが今では「かなり珍しい趣味」のひとつになりかかっているような気配すらあります。

ところで外国人観光客が増えたのもここ10年ですが、「日本文化を深いところまで体験したい。」というニーズが高まっているという事です。単に食事や買い物、清水寺を観て帰るだけでは満足しきれていない、という事のようです。日本文化というと国を挙げてもっぱらポップカルチャーばかりを推しますが、どうもそういうことではなくなっているようです。消費の早いポップカルチャーでは、物足りなさを覚え始めたのかもしれません。
とはいえその国の文化を短期間に深いところまで体験するというのは、当人によほどの素養があらかじめない限り、所詮は無理な話なのではないかと思います。しかし外国人観光客、特に富裕層にそういったニーズが高まっているということで、すわ商売に結び付けようというわけなのでしょう。
しかしそういわれてみても、そのような外国人が求める日本の古典的な趣味性を理解しながら上手に案内できる日本人自体、非常に少なくなってしまっている、というのが現実なのではないかと思います。現代の中国に文人がいないように、現代の日本にニンジャやサムライはいないわけです。
その国の文化を知りたい体験したいという事であれば、相当期間滞在し、学ぶしかないというのが本来ではあります。

いや、本物である必要はない。それらしくその気にさせるくらいの演出で十分、という考え方もあるでしょう。しかしそういった演出が可能なのは、やはり演出する側が相当に造詣が深くないとなかなか難しい。日本式のおもてなしといっても、茶の湯で接待できる人はどれほどいるでしょう.......そう考えてみると、ちかごろ日本ではめっきり衰退気味の茶道華道、そして書道もまんざら捨てたものではない、という事なのかもしれません。

自国の文化の価値を他国の人から評価されて初めて気づくという事は、文化史上、何度も起こってきたことであります。あるいはこれが日本の古典文化の復興の契機になるのであれば、やはり歓迎したいと考える次第であります。

店主 拝
落款印01


calendar

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    
<< June 2020 >>

selected entries

categories

archives

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM