副葬品の硯

出土硯について前に述べた。実用に使っていたかどうか定かではないような小さな出土品の硯を散見する。下記も縦の長さは5cmぐらいの小さな硯である。時代に関しては詳らかではないが、硯としての材質ははなだだ劣ったものである。この硯の材は一見玉山羅紋に見える。しかし使おうとすると、水がしみこんでしまって、磨って磨れないことは無いが極めて使い勝手が悪い。
出土硯副葬品出土硯副葬品こういった実用に作られたとは考えにくい小さな粗製の硯の多くは、墓などの副葬品であったと考えられている。中国で近年になるまで出土硯の蒐集家があまりいなかったのは、一つには「墓から出てきた物」というイメージが影響していたのではないかと考えられる。
私も、副葬品レベルの出土硯はあまり買う気にはならないが、何かの拍子で入手することがある。これなどはその一つである。この硯などはまだ使おうとすれば使える材質だが、他にもまったく硯としては用をなさないような石材で作られている硯もある。
副葬品といえど、造型的にはノミの彫り跡などは簡素で無駄がない。小さい硯ながらも、古代の職人の力量の一端をうかがえる。
落款印01


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