上海漏水房子

上海の朋友が賃貸オフィスの物件を探しているというので、一緒に行って見ることにしました。
上海 漏水房子不動産屋さんから連絡があったということで、上海の浦東区の、とあるオフィス兼住居ビルの何部屋かを見て回りました。”オフィス兼住居”というのは、事業所にしながら住んでもいい、という物件で、大陸では開発エリアに多い物件です。創業して間もない事業家が、生活と仕事場を兼ねて借りることを想定していますが、普通に住んでいるだけの人も結構多いのだとか。70平米の部屋は2階があり、家賃は平均3,000元〜4,000元。
上海 漏水房子上海 漏水房子ここは築三年くらいのビルなのですが.........案内された部屋の壁を見て絶句してしまいました。壁や天井に亀裂がはいって、一部剥離しています。朋友が「これはたぶん、どこかから湿気が入り込んでいる。」というので、二階に上がってみたのですが、部屋の一隅に何やら大きなシミが出来ています。上海 漏水房子上海 漏水房子おそらく、定常的に水分がにじみ出ている箇所なのでしょう。カビらしきものも繁殖しています。「これじゃ、とてもじゃないが借りれない」ということで、その物件はパス。
彼は当初ほかの物件を契約していたのですが、やはり水漏れが分かって即解約したそうです。水漏れが起こる原因としては、配管の材料か、設置の仕方が良くないのだそうです。日本のビルでこの手の欠陥が多発した日には、大変な補償問題になりそうですが、最近建てたビルでは「よくあること」という話です。
賃貸くらいであればまだ良いかもしれませんが、買ってからわかったら悲劇ですね。ローンを組んでやっと買ったお部屋の壁にシミが出来て、それがどんどん大きく広がって.....実は欠陥住宅、これは下手な怪談より怖い話です。
もちろん、このビルのすべての部屋が水漏れするわけではないのでしょうが、配管と言う、目に見えない部分で一か所不具合があったとすると、他もわかったものではありません。
上海漏水房子築三十年ではなく、築三年のビルでこれでは.......外観は現代的なオフィスビルなのですが、中身の作りは「結構適当」なのだとか。またメンテナンスの体制もよろしくないのだとか。このビルのお部屋は、買えば1平米2万元くらいはします。平均70平米の部屋なので、日本で言えば2,300万円くらいになるでしょうか。今日日、上海にしてはこれでも手頃な物件です。しかし築三年のマンションで水漏れして壁が剥離して始めたら、不動産会社は真っ青になるでしょうね。施工会社が呼び出されて、えらい騒動になりそうです。

上海の朋友が言うには「上海でも、文革前の建物はわりとつくりが堅牢なのですけどね。最近のは全然ダメです。メンテナンスも悪いし。」との事。「だから僕は買うなら日本のお部屋が良い。」と言います。たまたまこのビルだけが悪いわけではない事を、彼は多くの物件を見て知っています。
そんな朋友には「日本のお部屋は三十年たつと市場価値が無くなるよ。」と教えてあげるのですが、朋友曰く「それは中国も借地権の年限があるから、30年後の市場価値がどうなっているかなんてわからない。住んでいる間は快適な方が良い。」とのこと。年月が経過しても価値が減りそうにないなら香港がいいのでは?という事も言うのですが、さすがに香港は手の届く物件が狭すぎる、ということでやはり日本が良いという。
上海漏水房子上海漏水房子このビルは部屋だけではなく、エレベーター前の踊り場なども「本当に築三年?」と思いたくなるようなアラがたくさんあります。手すりの部品が外れていたり、タイルの継ぎ目が破損していたり、窓がきっちり閉まらなかったり.....マンションやアパートには、廊下や階段、踊場など、いわゆる公共スペースがありますが、そこの不具合についても、日本の住民はうるさいですからね。大陸の人は自分の部屋の不具合以外は、わりと気にしないそうですが。なので放置されているそうです。
「これくらいで驚いていたら、中国で生活できないよ。」ということで、そこは適当にやり過ごしてみんな暮らしているようです。しかしこれが”当たり前”であればなんとも思わないかもしれませんが、朋友のように日本やアメリカ、香港の住居を知っていると、とてもそう思えなくなると。
家ないしお部屋を買うというのは、大陸の人にとって非常に重要な事だけに、見る目も厳しいものがあります。一度良いものを知ってしまうと、もう悪い方には戻れない。朋友にとって上海の物件はもはや「苦労して買う価値が無い。」ということだとか。多少安く買えたとしても、修繕費が高くつきそうですね。
大陸にも香港や台湾、日本の施工会社が建てた物件もあるにはあるのですが、これらになるとさすがに非常に高価で、普通に働いたのでは手が届かない物件が多いものです。
しかしここまで粗製乱造されているとなると、確かに買うのは恐ろしい気がしますね。「文革前の建物は良い」というのでしたら、意外とまだ残っている故民居をメンテナンスして住んだ方が良いような気さえします。いや、それは本当に悪くないかも........今出来の粗悪品より、古い時代の良い品の方が良い.......なんだか墨や硯の話を聞いているようです......
落款印01


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