新茶の季節

更新がひらいてしまってもうしわけありません。お店はちゃんと営業しておりますので、ご安心ください。

さて、日本列島は東京大阪で桜が開こうかという季節ですが、徽州の朋友は「今年のお茶はなかなか良いよ」と連絡をくれます。
徽州の新茶中国は大半の地域が緑茶を飲んでいるのですが、日本とは製法が少し違います。日本の緑茶の多くは茶葉を刻んで揉んだ後に焙煎しますが、中国緑茶のほとんどは茶葉のまま直接焙煎、あるいは軽く揉んで焙煎、乾燥させます。なので淹れると茶葉の形がそのまま出てくるわけですね。茶葉を軽く発酵させてから焙煎すると烏龍茶、さらに発酵させると紅茶、というところでしょうか。

緑茶といえば杭州の龍井茶が有名ですが、出初めの美味しい茶葉の季節はもう過ぎた頃です。山間部の徽州にあって「高山茶」と総称される、山の斜面に半自生している茶葉は、まだこれらかです。
「野生の茶樹」というような事も言われるのですが、もとは誰かが植えたものであり、野生化したというのが正しいでしょう。小高い山の上は気温も低く、虫がついたり病気になり難かったりするので、ほとんど無農薬で栽培できることが利点だそうです。

お茶は嗜好品を超えた必需品である中国ですが、徽州は古くからお茶の産地で、黄山市の屯溪は茶葉貿易で栄えた街でもありました。19世紀末は遠くイギリスまで輸出され、阿片戦争の遠因になったほどの産業でした。
お茶は元来が漢方です。かつては漢方医学の中心地のひとつであった徽州にあって、その栽培と製法が高度化していったのも、理由の無い事ではないわけですね。
私が楽しみにしてるのは、婺源の朋友が摘んでくるお茶で.........山奥に朽ちた寺院があり、その周辺に自生しているという茶葉。おそらく、その昔はお寺の僧侶達が自家用に栽培していた茶樹であろうという事ですが、今では住む人もいないままに放置されている、という話です。そこへたどり着くのも結構な山道なので、その場所を知っていて、よほど好きな人しか摘みにいかないとか。
ほんの一握りで良いから......と言って毎年お願いしています。山間部は寒いのでこのお茶の新茶は5月初旬くらいなのですが、今年の出来はどうであるか、今から楽しみでもあります。
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