大清光緒御製上上玉版宣

大清光緒御製上上玉版宣大清光緒御製上上玉版宣
大清光緒御製上上玉版宣である。二層の生宣の玉版宣で一時期上海の骨董市場に多く出回り、日本にもその一部が招来された。私も上海の知人を経由してずいぶんこれを購入したものである。
しかしながら、色々と比較すると、どうも”光緒御製”といっても実際は民国ぐらいの紙で、中には1960年代ぐらいの紙も混ざっていると考えられる。この比較は面白いのでいつかここで述べたいと考えている。
朱印はハナから当てにしていないが、上海でどんどん売れている時期にどうも誰かがストックしていた紙に朱印を押して市場に流していた気配がある。
いずれにせよ、多くは古い時代の良い玉版宣(玉版箋)であり、墨色の発色がとてもよい紙である。
古いだけにシミや星があり、描くと茶色い灰汁が描いた筆線の周囲に環状をなす。しかし表具磨ればすべて消えてしまうから使用にはまったく問題がないのである。
落款印01

成文厚監製上々玉版宣

成文厚監製上々玉版宣
成文厚監製上々玉版宣である。二層でかなり厚みがある紙だ。
「成文厚」は北京の老舗の文房具店で、昔から帳簿や事務用の筆記用具を扱っており、現在でも北京に店がある。
1935年に北京で開業したというから、この紙もその頃から1950年頃の間に作られたのではないかと推定している。事務用文房具店とはいえ、書画用の紙としても精良な品を扱っていたことがわかる。
紙の場合、朱印はあてに出来ないし、写真でとってもあまり質感が伝わらないので、これはまあ参考程度に。
落款印01

蝉衣箋

蝉衣箋
写真は古い蝉衣箋である。写真では解りにくいが、一面に雲母が塗布されており、キラが光を反射している。非常に薄く、かつ滑らかな紙である。当然のことながら滲みはほとんど無い。にじまないことと、表面の滑らかさから細密な運筆を可能にするため、主に工筆画に使われることは勿論であるが、小写意に用いて独特な溌墨効果を発揮させている作品も目にすることがある。扇面にも多く用いられている紙であるが、近年はその良品を目にしない。工筆画そのものの衰退にもよるのであろうか。
落款印01

どう読むべきか。

民国玉版宣全紙これをなんと読むか。買ったときは”大風宣”すなわち張大千の特製した紙だ、と言われたが、どうよんでも”大風”には読めない。”大”というより”本”だろう。張大千の”大千紙”には贋作防止のための透かしが入っていたそうだが、この紙にはない。もっとも大千紙自体の贋物もあったわけだからなんともいえないが。もっと言えば、紙の朱印なんてあまり当てにはできないのだが。ともあれ、この紙は時代は民国くらいか、全紙の玉版宣で品質は上々である。
落款印01

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